心療内科とは?

心療内科とは?受診前に知りたい選び方や費用。カウンセリングや治療内容をご紹介

新型コロナウィルス感染症の感染拡大では世の中に様々な影響が出ました。よく知られているところでは、企業の在宅勤務(テレワーク)化が進みました。これにより家庭内の距離感の変化が起こりました。夫がずっと家にいることでこれまでと違った窮屈感を感じ、こころのしんどさを感じた方も多いようです。

今日は誰もが一度は感じる「こころのしんどさ」の問題を解決してくれる「心療内科」の選び方や治療内容をご紹介していきます。

コロナうつ?気分の落ち込みを治す心療内科

心療内科とは?

飲食店では大規模な営業自粛や営業時間短縮が要請されました。当然、経営状態は悪化し、金銭的な困窮や先行きの見えない不安で苦しまれている方がたくさんおられると思います。このようなコロナ禍が大きく影響しているうつ状態は「コロナうつ」と呼ばれています。

コロナうつだけでなく、気分の落ち込みなどこころの不調を感じた場合に受診する病院が「心療内科」と言われているところです。

心療内科の治療

心療内科とは、本来「心身症」という心理的要因から身体症状があらわれる病気の治療を主行います。ですが、厳密には心身症の治療のみを対象としているわけではなく多くの心療内科ではうつ病や双極性障害、適応障害、パニック障害といった精神疾患にも対応しています。

一方で、重度のうつ病や双極性障害、また統合失調症といった長期的な治療や入院治療などにつながる可能性のある疾患については診療対象としていない場合もあります。そのため、受診を検討している医療機関がどのような症状に対応していて、自分の症状に当てはまるかなどを事前に確認しておくことが大切です。

心療内科はどんな人が行く?行ったほうがいい症状は?

心療内科とは?

一般的に熱が出た場合は内科、怪我をした場合は外科に行きます。しかし、心療内科の場合、「このような症状、このくらいの程度の人が行くべき」という明確な基準を設けるのはとても困難です。というのも、人により症状やつらさの感じ方は大きく異なるからです。

ですが、心療内科の受診に繋がる一般的な症状として、以下のようなものが挙げられます。

・つらいなぁと思うことが昼夜問わずずっと続いている
・以前は楽しかったことが楽しめなくなった
・食欲がない
・夜、眠りづらかったり眠れない
・イライラや落ち着かない感じが増えた
・何もしていないのにひどく疲れる
・自分自身を責めてしまう気持ちが強い など

上記以外の症状でも、「いつもの自分と違う感じ」や「自分でコントロールできない感覚」があれば受診した方が良いかもしれません。

こころの病は体に身体に出る場合も

また、以下のように、症状がこころだけでなく身体に出る場合もあります。

・動悸
・じんましん
・頭痛、肩・首筋のこり、腰痛、眼痛・目のかすみ
・喉の支え感
・めまい など

これまでにはなかった症状が身体に現れているが、内科的な検査では異常が見られない場合は心療内科の受診をお勧めします。

心療内科と精神科はどう違う?

心療内科とは?

こころの症状を扱う診療科には、心療内科と精神科があります。対象となる症状には重なる部分も多く、基本的な治療についても大きな違いはありません。心療内科と精神科の違いを言うとすれば専門分野です。

心療内科はこころが身体へ影響を及ぼす「心身症」を主に診療対象としているのに対し、精神科では統合失調症やうつ病、双極性障害などの「精神病圏の疾患」が主な診療対象となります。

しかし、最近のクリニックでは心療内科と精神科の両方の看板を掲げるところが多くなってきました。これは、元々線引きが難しい両方の科をカバーして治療の幅を広げるだけでなく、来院する方の「精神科」に対する抵抗意識を軽減するという目的でもあります。

そのため、治療に入るきっかけとしてはどちらを受診しても間違いではないのです。心療内科と精神科の違いをご理解頂けたでしょうか?

心療内科ではどんな治療をする?

心療内科では、主に以下の治療を行います。

薬物療法

抗うつ剤や抗不安薬、睡眠薬など、症状に応じてそれを緩和・改善するための治療薬を処方します。医療機関によっては漢方薬など東洋医学の手法を用いることもあります。病気や症状の程度によって差がありますが、最終的には薬物に頼らずに安定した社会生活を送れるよう徐々に薬を減らしていきます。

精神療法(心理療法)

医師やカウンセラーとの面談や対話を通して心理的問題を解消していく治療法です。最も一般的なものは医師との診察(精神療法)がありますが、ほかにも認知行動療法、精神分析、森田療法など、内容は症状により複数あります。

生活指導

決められた時間に寝起きする、決められた薬を用法容量を守りしっかり飲むなど、患者によって生活スタイルを整えるアドバイスを行います。通常の診察に指導を行う、後述のデイケアのプログラムとして実施するなど、医療機関によって行われる内容は異なります。 

以上が心療内科で行われる代表的な治療例です。また、医療機関によっては以下のようなサービスを行っているところもあります。

デイケア

会社や学校のように定期的な通所通院を行うほか、スケジュールを書き込むシートなどを使って生活リズムが一定になるよう管理し、社会復帰や参加をサポートしていきます。

リワークデイケア(リワークプログラム)

休職から職場復職を目指す人のためのデイケアプログラムです。生活リズムの管理だけでなく、ストレス対処法の習得や職場の業務内容を想定とした作業などを行います。これらによってスムーズに職場復帰が出来るようサポートします。

より良い診察になるように

初診で心療内科を受診するときは、緊張や不安などから今の自分の状態をうまく説明できないこともあるのではないかと思います。そのため、医師に自身の状態がしっかりと伝わるよう「今何がどうつらいか」、「つらくなったきっかけ」「何に気を付ければ良いのか」など、伝えたい情報や聞いておきたい質問などを整理してメモなどしておくと良いでしょう。

また診療中に聞いた内容を細かくメモを取っておくことも有効的です。医師の話をメモに書き留めておくことで、緊張して何を聞いたか覚えていない場合でも後に再確認をすることができます。

心療内科の選び方とは?自分に合う医師とは?

ストレスチェック

医療機関・医師の選び方は以下の3点を目安に検討するとよいでしょう。

・医師の専門分野がどのようなものか
・医療機関の治療内容や治療法(カウンセリングは行われているかなど)
・交通機関の利便性、通いやすさ

クリニックや総合病院などといった医療機関の種類によって基本的な治療の内容が変わってくることはありません。ですが、待ち時間や予約の取りやすさ、通いやすさといった利便性は医療機関の規模や立地などが関係してきます。

医療機関の規模や種類の比較

医療機関の規模や種類の比較を以下にまとめてみました。

クリニック

駅前など通院のしやすい立地が多く、予約をしてから初診を受けるまでの時間が総合病院よりも少し早い傾向にあります。

総合病院

心療内科・精神科と他の科(内科など)の連携が円滑なため、身体に症状が出ている場合などには、より総合的な治療が可能です。

医療機関の選択肢としては、病院のホームページを調べたり、電話で直接問い合わせたりしてその病院がどういった疾患の治療に力を入れているかなどを調べておくと安心です。ただし、心療内科の治療は、こころや考え方についての治療である以上、医師との相性に左右されてしまうこともあります。

そのため世間で「名医」と言われている医師が必ずしも自分にとって相性のいい医師であるとは言えないことを心に留めておく必要があります。

心療内科で行うカウンセリングとは?

カウンセリングとは、カウンセラーや医師との面談や対話を通じ、自分の心の中の整理をしていくものです。基本的に治療者との個人対個人で行われますが、同じような症状の人達でグループをつくり集団で行う集団心理療法や、家族を交えて相談をする家族療法など、様々な形態があります。

また、通常の個人対個人のカウンセリングでも、本人の症状の状態や意思、カウンセラーや医師の判断によっては家族などと同席してカウンセリングをしてもらう場合もあります。

カウンセリングにかかる費用について

医師にカウンセリングをしてもらう場合は保険が適用されるため、自己負担額が軽減されます。ですが、カウンセラーによるカウンセリングは、多くの場合自由診療の扱いに分類されるため、費用は高額となります。クリニックによって、費用は様々ですが、都市部の場合50分7,000円くらいが相場でしょうか。

カウンセリングについての注意点

カウンセリングは自身の心と向き合うものなので、精神状態が不安定なときに行うと、却って調子を崩してしまうなどのリスクがあります。そのため、原則として医師が「カウンセリングを受けることが可能かどうか」を判断し、許可がおりた際に初めてカウンセリングを受けることができます。

そのため、初診のときに、カウンセリングを受けたい意思を伝えたとしてもすぐにカウンセリングを受けられるとは限らないため、注意が必要です。

心療内科の選び方・治療内容まとめ

心療内科とは?

心療内科とは医師診察や薬の処方などを通して、こころが原因で身体に症状が現れた方を治療する場所です。現在では入院が必要なくらいの症状がなければ、全般的に診察してくれる心療内科が増えています。

しかし、発達障害、LGBTQ、薬物依存、アルコール依存、摂食障害など専門性が高い疾患については、適応疾患としない心療内科も数多くあるので、事前の確認が必要です。

服薬を中心としたさまざまな治療により、結果的にはその人が周囲の人間関係や社会、そして自分自身と上手く付き合っていくことを目指していきます。今、つらさや不安を抱えて心療内科の受診を視野に入れているのであれば、身体の不調と同じように、心の不調も無理に我慢をする必要はなく、専門家の力を借りることも一つの手段でしょう。

心の悩みが長く続くなら心療内科へ

仕事や家族関係、プライベートにおいて多忙な現代社会で生活する私たちは色々な場面において常にストレスを受けながら生活しています。街を見回すと以前と比べ、心療内科や精神科など「こころ」の治療に特化した広告を目にする機会が増えました。

比較的症状が軽かったり、自覚症状があまり無い場合は、通院するほどでもないと思ってしまうかもしれませんが、もし症状が長く続き、生活に支障が出るようであれば、心療内科の受診を強くおすすめします。そして、ストレスは様々な病気の引き金になるので、できるだけストレスを溜めこまないような生活を心がけましょう。

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